初心者向けウイスキー講座

【初心者向け】プロが解説!スコッチとバーボンの違いってなんだ?

あなた

・スコッチとバーボンって聞いたことがあるけど、どんな違いがあるのかな?

・スコッチってどんなお酒なんだろう?

・バーボンってどんなお酒なんだろう?

こんな疑問にお答えします。

 

 

こんにちは、せるじお(@serjio73454)です。

 

 

この記事を書いているのは、ウイスキーに10年ほど仕事として携わり、今ではウイスキーの鑑定士の資格をもつ、

 

変態レベルでウイスキーが好きな社会人です。

 

8年間ほど初心者の方に向けたセミナーやウイスキーの紹介をしてきましたので、どこよりも分かりやすく解説します!

 

 

 

この記事の内容

・それぞれの定義から紹介し、最後にそれぞれの違いを紹介します。

・「手っ取り早く違いを知りたい!」という方は、3章までスキップ推奨です。

・バーボンとスコッチの違いを知らない方は最初から御覧くださいな。

 

 

 

1章 スコッチの定義とは?

あなた
スコッチってどんな意味なんだろう?

そんな方向けに、まずはスコッチの定義を紹介します。

 

ちなみに最初にお伝えすると、スコッチ=スコットランドのウイスキーという認識でOKですよ!

 

 

ただし、スコッチと名乗るには、いろいろ細かい定義があるので、4つに絞って紹介しますね。

これさえわかれば、スコッチの定義がわかる!!というものに絞っています。

 

 

スコッチの定義

スコットランド内で製造している(糖化・発酵・蒸溜までを国内で)

・スコットランド内で3年以上熟成

700L以下のオーク樽(オークの木で作った樽)で熟成

・瓶詰めして製品化するときにはアルコール度数40%以上であること

 

 

これらの定義です。

 

あなた
え、簡単って言ったのに、難しくない?

 

 

と思われるかもしれませんが、ごくごく自然なことが書いてあります。

 

 

言い換えると「スコットランドの中でつくった酒は、決まった容量の樽に入れて3年は熟成しなきゃだめだよ」ってことになります。

 

かなりざっくりしていますが、それくらいの内容で押さえればバッチリです。

 

 

正直、「オーク樽の700L以下で」とか「40%以上で」なんて、ほとんど世界中のウイスキーにも当てはまる定義なんですね。

 

 

だからこそ、スコットランド内で製造したものは3年以上、国内で熟成しないとスコッチの品格とは呼べないよ!ってことになります。

 

 

ちなみにこの定義にはちょっとした抜け道があるんですよ。

 

 

それは「熟成まで」がスコットランドで義務づけられているという点です。

瓶詰めはスコットランド内でなくともOKってことです。

 

 

仮にスコットランドで生産したウイスキーを、日本で仕入れて日本で瓶詰めした場合も「スコッチ」として販売することができます。

 

 

人間で例えるなら、生まれ故郷で義務教育までしたらあとは好きなところで育っていいよ、みたいな感じでしょうか(違うか?)

 

これらがスコットランドのウイスキー(スコッチウイスキー)の定義でした。

 

次はバーボンの定義について、知っていきましょう!

 

 

なお、ここまでの内容を動画でみたいという方は、You Tubeチャンネルでも投稿しています。

ながら聞きできる内容にしていますので、ぜひご覧くださいね。

 

 

 

2章 バーボンの定義とは?

あなた
バーボンってなんとなくかっこいいイメージがあるけど、どんなお酒?

 

こんな疑問にお答えします。

 

ちなみに、バーボンの正式名称は「バーボンウイスキー」です。

 

ウイスキーの1種になりますし、アメリカのウイスキーのジャンルに入っています。

 

バーボンって、映画や小説でもよく出てくるので、「なんだかかっこいい」酒として認識されている方も多いのではないでしょうか。

 

私の学生時代では、バーボンに対してこんなふわりとしたイメージを持っていました。

 

学生時代に持っていたバーボンのイメージ

・とりあえずロックで飲んでいたらかっこよさそう

・バーボンって飲めたらかっこいいだろうな

・ワイルドターキーとかジャックダニエル飲めたらかっこいいかな

 

 

 

同じような方いませんか?私はとりあえずかっこいいものだと思っていました。笑

 

(厳密にいうとジャックダニエルはバーボンではなく、"テネシーウイスキー”であることを、社会人になって知りました)

 

さて、余談はこれくらいにしてバーボンの定義を紹介します。

 

実際に、バーボンの定義もスコッチと同様にこまごまとしていて、そのまま見てもつまらないです。

 

よって、基礎として知ってほしい定義を3つに絞って紹介します。

 

こういうお酒の定義って字面だけ見ても正直面白くないですからね。

 

 

バーボンウイスキーの定義

とうもろこしを51%以上使用して製造している

・オークの木で作った新しい樽で熟成する(バーボンの熟成には常に新材の樽であること)

40%以上で瓶詰めしている

※ちなみにバーボンは2年以上熟成してれば、年数をラベルに書く義務はなくなります。

 

 

これらが挙げられます。

ほかにも製造する上でのアルコール度数や、樽に詰めるときのアルコール度数を決めている内容もあります。

 

かなりややこしいのと、ほぼ人に話す機会はないので、「バーボンって何?」を知るには、上記の3つで十分です。

 

 

スコッチと同様に製品として出すには、40%以上であることが義務付けられているのが分かりますね。

 

 

※詳しく知りたい方はここに記しておきます

上記の3つに加えて

・アルコール度数80度以下で蒸溜する

・樽詰めは62,5%以下で樽詰めする

 

 

 

こちらの「バーボンてなに?」についても、動画で紹介してます!

 

 

3章 スコッチとバーボンの違い

さて、いよいとスコッチとバーボンの違いを見比べていきましょう。

 

スコッチの定義

スコットランド内で製造している(糖化・発酵・蒸溜までを国内で)

・スコットランド内で3年以上熟成

700L以下のオーク樽(オークの木で作った樽)で熟成

・瓶詰めして製品化するときにはアルコール度数40%以上であること

 

 

バーボンウイスキーの定義

とうもろこしを51%以上使用して製造している

・オークの木で作った新しい樽で熟成する(バーボンの熟成には常に新材の樽であること)

40%以上で瓶詰めしている

※ちなみにバーボンは2年以上熟成してれば、年数をラベルに書く義務はなくなります。

 

 

こう見比べると、大きな違いが3つあります。

 

 

スコッチとバーボンの違う項目

①原料の指定があるかないか

②熟成年数の指定があるかないか

③樽の材質は同じでもバーボンの場合は使い回しができない

 

順番に紹介していきます。

 

①原料の指定があるかないか

 

これについては、バーボンが明確に指定されていますね。

 

「とうもろこしを51%以上使用」とあります。

もともとスコットランドは一大の大麦生産国でもあるので、現地の穀物を使ってスコッチウイスキーを作っています。

 

アメリカの場合は、アイルランドの移民が主にアメリカに渡ったあとに、とうもろこしを使って製造を始めた歴史があります。

 

 

よって、その土地の穀物を使うという点で、バーボンはとうもろこしを使います。

バーボンがバーボンと呼ばれるためには、厳密に51%以上を使わないとバーボンとはいえないよ!ってことです。

 

このように、ウイスキーをつくる主原料の違いがある、という点は2つのお酒において大きな違いですね。

 

 

スコッチの場合は、原料の指定はある程度あれども、比率までは決まっていません。

 

スコッチでは、大麦、水、イースト菌(お酒をつくる酵母のことです)を使う。とあります。

ですが、実際にはほかの原料を使うことも許されていますので、何の穀物を●%使ってね、といった厳密な決まりはないんですね。

 

 

バーボンをバーボンたらしめているのは、まずは原料の違いであり、それが「とうもろこしが主原料になっている」ということになります。

 

 

②熟成年数の指定があるかないか

さて、2つめに移ります。

熟成年数については、スコッチのほうが明確に定義が決まっていますね。

 

「スコットランド国内で、3年以上熟成」とあります。

 

ではバーボンはどうかというと、●年熟成しないとバーボンと呼べない!というものは厳密にはないです。

 

しかし、バーボンには他の国にはあまりない「決まり」があります。

 

それは「2年以上熟成したらラベルに年数を書かなくてもいい」というものです。

 

 

「え?どういうこと?」ってなりますよね。

 

 

バーボンは気候条件や樽のタイプから熟成が早く、4〜6年で十分な熟成感が得られます。

 

ざっくりいうと、スコッチの12年ものくらいの味わいを、バーボンなら6年とか8年位で到達してしまうスピード感です。

 

バーボンの方が熟成が早く進むんですよね。

 

だからこそ、10年とか20年とか長期間の熟成をしていくのが難しいんです。

 

つまり、一般的に「若いウイスキー」と思われてしまう1ケタ台の年数しか保管ができないということになります。

 

 

そうすると、せっかく自信満々でおいしいウイスキーを出しても、世間的にみて「6年」とかって若く思われてしまうんですね。

 

だからこそ、そんな先入観を持たれないように2年以上熟成したバーボンは、「年数を書かなくてもいいよ」という救済措置がとられています。

 

 

ちなみに2年以上熟成したバーボンは「ストレートバーボン」と呼ばれ、バーボンとしての品格を備えたものとして品質が担保されているんですよ。

 

 

バーボンのラベルを見るときには「KENTUCKY STRAIGHT BOURBON」と書いてあるのがその定義に収まっているものになりますので、今後の参考にしてみてくださいね。

 

「KENTUCKY STRAIGHT BOURBON」

→ ケンタッキー州で2年以上熟成したバーボンウイスキー。年数を表記しなくていい。

 

 

③樽の材質は同じでもバーボンの場合は使い回しができない

 

最後の違いは、樽の使用回数です。

 

結論を先に申しますと、バーボンと名乗るには、新しい樽しか使えません。

 

中味を取り出した空樽に別のバーボンを詰める、ということはできないんですね。

 

バーボン樽風味である木の香り、バニラ香などが薄まりますし、バーボンらしさが損なわれます。

 

「連邦アルコール法」で規律として決まっているくらい、これはバーボンを語る上で大切な要素なんです。

 

 

あなた
1回使った空き樽はどうなるの?

 

こう思われた方はかなり鋭いっ!

 

結論としては、バーボンの空き樽は海外のウイスキーメーカーが買い取って、自社のウイスキーを詰めます。

 

この例でいうなら、スコッチもまさにそれに当てはまります。

 

 

つまり、スコッチとバーボンの間では定義の明確な違いはあっても、バーボンの空き樽がスコットランドに渡っているなど、関係は深いということなんです。

 

世界に出回っているほとんどの樽は、バーボンの空き樽が多いですし、アメリカのオーク材が一番メインの材質として樽に使われています。

 

日本のウイスキーも例にもれず、バーボンの空き樽を輸入し、自社で加工したり、熟成に使ったりしますよ。

 

国産でオークの樽をつくろうとするとコストも掛かります。

 

だからこそ、比較的安価で、仕入れがしやすいバーボン樽は各国のウイスキーメーカーから引く手あまたということになるんですね。

 

 

4章 スコッチとバーボンの違いとは?まとめ

いかがでしたか?

 

なんだか難しいと思われていたバーボンやスコッチの定義が少しでもクリアになれば幸いです。

 

同じウイスキー同士、共通点もあれば独自で強みとして持っている部分もたくさんあります。

 

 

これを機会に、もっとウイスキーを知りたい!

と思っていただければ嬉しいです。

 

あなた
違いはわかったけど、何を買おうか迷っている

 

こんな方には、ハイボールにおすすめなコスパ最強ウイスキーから、値段にあわせておすすめのウイスキーを別記事で紹介しています。

 

スコッチとバーボンでは、原料の指定が異なり、樽の使用回数や熟成年数に制限があること。

 

 

これらを押さえていただければあなたもウイスキー通です!

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

 

また来てくださいね。

 

 

せるじお

 

 

 

 

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