みなさん、こんにちは、せるじおです。
この記事では、

・ウイスキー初心者の彼女に、ウイスキーの美味しさを伝えたい
・彼女にウイスキーの美味しさを紹介したいけど、どれがいいかな?
・特別な日に彼女と一緒に飲むウイスキーを選びたい
こんな疑問にお答えします。
この記事を読んでいただくと、
・ウイスキーを飲み慣れない人にも、おすすめしやすいウイスキーがわかる
・彼女にウイスキーの魅力を語れる
・大切な人への贈り物を選ぶ基準が明確になる
このようなメリットがあります。
なお、この記事は前編・後編に分かれております。
今回は、前編で2,000〜3,000円台のクラスで紹介しています。もし、「もう少し高級なものがいい」という方は、先に後編をご覧いただくのがおすすめです。
→ 後編はこちら(4,000円〜7,000円までのクラスで紹介)
この記事を書いた人 せるじおについて
・ウイスキーのプロ資格を持つ(ウイスキープロフェッショナル、同エキスパート所有)
・ウイスキーを紹介する仕事に携わり10年以上
・累計テイスティング銘柄1,000種以上
目次
選んだウイスキーの判断基準と根拠
まず、何を根拠におすすめを書いているのか、選んだ根拠をお伝えします。
なぜなら、相手に贈り物をするうえで、「なぜそのウイスキーを選んだのか」について、この記事をご覧のあなた自身に、しっかり納得していただきたかったからです。
酒というのは、普段親しんでいない方には、なかなか価値を伝えるのが難しいので、
・どういう想いでつくられたお酒なのか
・どんな味わいや香りがするのか
・なぜあなたが購入したのか
この項目をご自身で理解した上で、参考にしていただければ幸いです。
大切な相手とじっくりウイスキーを楽しむのでしたら、あなたがまずそのウイスキーのこだわりを知り、大切な方にお伝えいただければと思います。
何を選ぶのも大切ですが、その贈りものを選ぶのにかけたあなたの時間が、一番気持ちとして大切だと感じています。
では、私がおすすめする上での判断基準を、以下にまとめました。
・世界的にも評価が高い
・価格は2,000円〜7,000円以下で、高すぎない
・限定品ではなく、気に入れば継続して購入が可能
・デザインも喜ばれるもの
・高級感がある
・甘く、華やかな香りがする
・飲みやすいもの
私の経験と知識上で、これら基準をクリアしていると感じたウイスキーを7本紹介していきます。
今まで、お客様にウイスキーの紹介をしてきた経験上、まず一般的に、ウイスキーのイメージは以下のものが挙げられます。
・アルコール度数が高い
・どうやって飲んだらいいかわからない
・色々ありすぎてどれがおいしいかわからない
・なんだか難しそう
だからこそ、なるべく目を引くデザインの部分もこだわり、高すぎず、飲みやすく、互いに「これ、美味しいね」って、笑顔でお話が進むような、そのような銘柄を厳選しました。
初心者でも、ウイスキーのおいしさを理解いただくには、「ある程度甘さがあって、飲みやすいものや、ソーダで割ったりしても味わいが崩れない特徴がある。」 といったポイントが重要です。
次の章では、早速おすすめのウイスキーを価格帯ごとに紹介していきます。
彼女と飲みたいウイスキー 1本 2,000円〜3,000円編


この価格帯であれば、手頃で美味しいものは数多くあります。また、ハイボールにしたり、ロックにしたりと、飲み方の幅を広げてくれるようなバランスのいいお酒も多いです。
プレゼントにしても、相手に過度なプレッシャーを与えない値段帯でもあるので、おすすめです。
「もっと手頃な値段で、気軽に楽しめるものがいい!」という思いの方は、本記事よりも、以前私が書いたこちらの記事がおすすめです。
1,000円台で買えるものも多いので、ハイボールがお好きな方には、手頃に楽しめておすすめですよ。
2,000円〜3,000円編 おすすめウイスキー①
まずひとつめは、メーカーズマークです。
アメリカのケンタッキー州でつくられる、プレミアムなバーボンウイスキーです。
このウイスキーを選んだのは、「特別なときに飲んでほしい、こだわりのウイスキー」という点からです。
バーボンについては、別記事で解説しますので、先に、おすすめの理由を2点お伝えします。
・誕生したストーリーがドラマチックでカップルにピッタリ
・デザインと中味へのこだわり
・女性からのデザインに対する人気が高い
まず、このデザイン、どこかで見かけたことはないでしょうか。世界的にも有名なバーボンですが、何より目を引くこのデザインが特徴です。
ボトルキャップの部分は、赤い蝋で封蝋されています。
実はこの封蝋は、アメリカ現地の蒸溜所で一本一本、すべて手作業で蝋に漬けているんです。
※動画で蒸溜所の雰囲気も体感できますよ。1:18あたりで封蝋の様子が流れます。
この蒸溜所は何よりも、1953年の創業当初から変わらない、「手作り」=HAND MADEにこだわっています。ボトルのデザインも、中味も発売当初から自信を持って変えていません。
この封蝋は、創業者の妻マージーさんのアイディアによるもので、「創業者である夫が大切につくるバーボンだからこそ、パッケージにもこだわりたい」
そのような想いから、1本ずつ封蝋するアイディアを思いつきます。また、手作業でやるということは、1本ずつ垂れ方が異なります。
・そのときに買った「メーカーズマーク」は、世界で1本しかない と言い換えることもできます。
加えて、このウイスキーは、創業者であるビル・サミュエルズ・シニアと、妻のマージーによる、夫婦の二人三脚で育て上げたブランドです。
だからこそ、大切な方と過ごす時間を演出するには、おすすめのウイスキーなんです。
購入して、一緒に飲むときには、このようなストーリーも、お伝えしながら、二人で封を開けてくだされば嬉しいです。
メーカーズマークは、香りもやわらかく、甘いので、初心者の方にもおすすめできます。
バーボンが苦手、という方や、バーボンを飲んだことがない、という方にも、オススメしやすい銘柄ですよ。
ソーダで割った、ハイボールにして、オレンジピールを軽く搾って入れたりすると、
なお美味しく味わえるので、ぜひやってみてください。
私のYou Tubeでも紹介しています♪
私は、いつも近くのスーパーか、amazonで購入しています。
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2,000円〜3,000円編 おすすめウイスキー②
つづいて、グレンフィディックです。
これは、世界からの評価という意味で、7本の中ではダントツです。
「世界で一番売れているシングルモルトウイスキー」としての評価は、絶対的な安心感があります。
このウイスキーがおすすめな理由として、3つ挙げられます。
・非常に飲みやすく、ウイスキー初心者に親しみやすい
・デザインの高級感もある
・ハイボールにすることで、洋梨のような華やかな香りが楽しめる
以上です。
世界で一番売れている、ということは、「世界で一番飲みやすく、親しまれている」と言い換えることもできます。
クセの強い酒だったら、万人に受けるとは言い難いですよね。
また、グレンフィディックの中でも、12年が手頃で親しみやすいことに加え、15年、18年、21年と幅広いラインナップがあります。
お二人で気に入られたら、年を重ねるにつれて、記念日のたびに違う年代を試していくのもいいかもしれません。
グレンフィディックは「ウィリアム・グラント&サンズ」といって、一族経営の会社で製造されているので、家族の絆や大切な方との絆で生まれたブランドであることも、今回の7本に加えた理由です。
アマゾンでも非常に評価が高いのがわかりますね。
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私個人としては、一度本格的にウイスキーを楽しむ上で、ハイボールで味わったあとに、ストレートやロックで試すのが、おすすめですよ。
ウイスキーの奥深さ、誰かに伝えたいなら、まず入門編はこのウイスキーで間違いないです。
2,000円〜3,000円編 おすすめウイスキー③
3つめは、モンキーショルダーです。
おそらく、「なにそれ?」「変な名前」って思われた方が多いと思います。
実は、これ、デザインのかわいさと、味わいのまろやかさがあり、イギリスの女性が選ぶNo,1のウイスキーとして認められている実績があります。
デザインだけではなく、味わいも秀逸です。なぜなら、このウイスキーは、先程2つ目に紹介した、「ウィリアム・グラント&サンズ社」で作っており、同社が所有しているウイスキーの蒸溜所3箇所のウイスキーをブレンドしているからです。
つまり、グレンフィディック蒸溜所のウイスキーも混ざっていることになります。
世界一売れているシングルモルトウイスキーである、グレンフィディックの個性がブレンドされているということは、間違いなく飲みやすく、味わいのバランスも優れています。
特に、このボトルに乗っている3匹の猿が可愛くて、ボトルのデザインから思わず手にとってしまいます。
味わいもさる(=猿)ことながら、「ウイスキー=難しそう」とか、「ウイスキー=男の酒」という概念を覆してくれる1本です。
また、シングルモルトとは謳わずに、3つの蒸溜所のウイスキーを混ぜている、ということで、トリプルモルトと謳っているのも、このウイスキーならでは。
だから、猿も3匹。
個人的には、グレンフィディックよりは、濃厚な蜂蜜やバニラのような香りが特徴ですので、大きな氷を入れたオン・ザ・ロックスの飲み方で、彼女とのゆったりした会話を楽しんでもいいかもしれません。
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ちなみに、なぜ「モンキーショルダー」という名前なのか気になりせんでしたか?
実は、この名前の由来は、ウイスキーづくりの職人から来ています。
ウイスキーに必要な原料の麦芽を仕込んでいくために、水分を与えた大麦を、床に敷いた状態から、スコップですき返しては、空気を入れて、すき返しては、入れて、、、という重労働をします。(フロアモルティングという昔ながらの製法です)
職人がこの作業を繰り返すうちに、独特な作業から、猿みたいになで肩になり、肩こりがひどいので、「猿の肩」=「モンキーショルダー」と言われます。なんだか可愛らしいお話ですが、現場で働く職人たちの苦労の賜物で、ウイスキーというお酒ができているんですね。
※フロアモルティングの様子
彼女と飲みたい・記念日におすすめ ウイスキー まとめ
いかがでしたか。
メジャーなブランドもあれば、なにそれ?というものもあったかと思います。
この値段帯なら失敗もないですし、3銘柄とも世界でも非常に人気という実績があります。
また、それぞれのウイスキーに込められたメッセージや歴史も深く、大切な方と味わうウイスキーとしてふさわしいです。
今回の記事が参考になれば嬉しいです。
また後半は、もう少し値段があがり、4,000円台と7,000円台を紹介していきます。
お値段は上がる分、本当に完成度が高く、一度は飲んでいただきたいものばかりです。
続きは、以下の後編で紹介させていただきます。
せるじお