
・ウイスキーってどんなお酒?
・ウイスキーに興味があるけど何もわからないなぁ
こんな疑問・悩みにお答えします。
私は、10年ほどウイスキーの紹介に携わり、鑑定士の資格を持っております。ウイスキー大好きを極めた変態な30代社会人です。
初心者の方にもなるべく分かりやすく、「ウイスキーってどんなお酒?」についてお答えします!
目次
ウイスキーの定義ってあるの?
まず、ウイスキーというお酒には、定義があります。
言い換えるなら、「この項目をおさえていたら、ウイスキーって呼べるよ」ってものです。
その定義は以下のとおりです。
穀物を原料とし、糖化・発酵・蒸溜した酒を木製の樽で熟成させたお酒
え?それだけ?
と思いますよね。
実はウイスキーってなんとなく難しいイメージを持たれがちですが、定義はかなりシンプルなんですよ。
この「穀物」は、かなりざっくりした定義になりますが、もう少し分解するとこのようになります。
ウイスキーに使われる「穀物」とは?
・大麦
・小麦
・ライ麦
・とうもろこし
これらがあげられます。
ウイスキーの本場であるスコットランドやアイルランド、アメリカなどはまさにこれらの原料に豊富に恵まれていたので、その穀物を使ってウイスキーを作っていたことになりますね。
ウイスキーの本場と言うと、スコットランドやアイルランドが挙げられます。
スコットランドは2019年のラグビーワールドカップでも、日本と熱い戦いを繰り広げていましたよね。ウイスキーの1大生産国として知られているんですよ。
「スコッチ」という名前は一度は聞いたことがあるではないでしょうか?
またアイルランドはウイスキーに加え、黒ビールで有名な「ギネス」でも知られています。
ほかにも、ウイスキーの主要生産国をまとめると以下の5カ国にまとめられます。
ウイスキーの主要生産国
・スコットランド
・アイルランド
・アメリカ
・カナダ
・日本
この主要な生産国5カ国を総称して、「5大ウイスキー」と呼ばれております。
品質や生産量ともに世界からも高い評価を得ている5カ国がこの括りに入っています。
なんと日本のウイスキーは世界の中でも5指に入る巨大なウイスキー生産国なんですよ!
ではこのウイスキーがどのように生産されているか、次にお話していきます。
ウイスキーはどうやってつくられるの?
ウイスキーの生産方法は以下の流れにまとまられます。
①原料 : 原料を用意
②仕込み : 原料と水を混ぜて仕込む
③発酵 : 発酵させてお酒にする
④蒸溜 : 発酵したお酒を蒸溜し、香りやアルコールを凝縮する
⑤熟成 : 木製の樽で熟成する
⑥ブレンド : 熟成した酒同士を混ぜる
⑦瓶詰め : 瓶にウイスキーを詰める

そう思われるのではないでしょうか。
ただざっくりいうと、「穀物でお酒を作ってそれを樽に入れて熟成したら」ウイスキーになります。
同じ麦の原料のお酒でビールがありますが、ビールは発酵して、そのままちょっと熟成したらすぐに瓶に入るので、①〜③、⑦でビールは出荷できてしまいます。
だからこそ、ビールと同じ原料のウイスキーは、かなりシンプルにお伝えするなら「ビールを蒸溜するとウイスキーになるよ」ってことです。
これはかなり雑な言い方になるのですが、私が学生時代にバーで働いていた先輩に教えてもらって、「なるほど!」と思った考え方です。
ざっくりそれぞれのお酒を解説
・ビールを蒸溜するとウイスキー
・ワインを蒸留するとブランデー
・日本酒(米)を蒸溜すると米焼酎
これらの考え方としてお酒は同じ原料であれば親戚のような関係であるということです。
お酒それぞれを知ろうとすると「難しい」と感じるかも知れませんが、それぞれのお酒の関係性がわかると、関連して知りやすくなりますよ!
ウイスキーはどうやって飲むのがおいしいの?
ウイスキーの飲み方は他のお酒よりもはるかに多い!
なんと、9種類も飲み方があります!!
ビールなら、冷やして飲む。焼酎ならロック、水割り、お湯割り、、、、あたりですよね。
ウイスキーは飲み方の多様性が広い分、1本買えば、いろいろな飲み方で楽しむことができるんです。
ウイスキーはこんなに飲み方の種類があります。
・ストレート … 直接ウイスキーを割らずにそのままグラスにそそいで飲む
・ロック … 氷をグラスに入れてウイスキーを注いで飲む
・水割り … ウイスキーに対して水を2倍量ほど注いで冷やして飲む
・ハイボール … ウイスキーに対してソーダを3倍、4倍量を注いで冷やして飲む
・ハーフロック … ウイスキーの水割りの比率をウイスキー1:水1の割合で飲む方法
・ミスト … 細かく砕いた氷(クラッシュドアイス)にウイスキーを注いで急激に冷やして飲む方法
・トワイスアップ … ウイスキーと水を常温で1:1にした飲み方。ウイスキーの鑑定や評価をするときに行う本格的な飲み方。
・フロート … ウイスキーが水よりも軽い性質を利用してウイスキーを水の上に浮かべる飲み方(2層になる)
・ホットウイスキー … ウイスキーのお湯割り。ウイスキー1:お湯3がおすすめ
おそらく、「ハーフロック」「ミスト」「トワイスアップ」「フロート」あたりはあまり聞いたことがないかも知れないですね。
これだけ色々な飲み方があるウイスキーは、温度やアルコール度数を好みで変えながら飲むことができるんですよ!
詳しく知りたい飲み方があれば、サントリーのHPにまとまっていたので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者にオススメの飲み方
なお、今挙げてきた中でオススメなのが3つあります。
初心者におすすめなのは、「ハイボール」「水割り」「トワイスアップ」です。
それぞれおすすめの理由を紹介します!
・ハイボール
ハイボールはもうすでにかなり有名になっていますよね。
ハイボールはウイスキーをソーダで割った爽やかで、すっきり楽しめる飲み方です。
アルコール度数も、7〜10%前後に薄めることができますので、アルコールが苦手な方にも親しみやすいのが特徴ですね。
特に、料理と合わせやすい点では、ハイボールは揚げ物や味わいのこってりしたお料理とも合わせやすいのが利点です。
揚げ物とかで口の中が重くなるのを、ソーダがすっきり洗い流してくれるんです。
ハイボールのつくり方を知りたい方は、私のYou Tubeチャンネルでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・水割り
水割りってどこか「おじさんくさい」と思われるかも知れませんが、水割りはウイスキーを楽しむ上で、日本人に相性がいい飲み方なんです。
アルコール度数は、作り立ててで12〜13%ですが、だんだん時間をかけて7〜8%にアルコール度数が落ち着きます。
実はこのアルコール度数というのが、日本人がおいしく感じるアルコール度数と言われています。
さらに炭酸も入っていない分、炭酸が抜ける心配もなく、じっくりとお食事を合わせることができるんですね。
さらに水によって引き出されたウイスキーの甘みは、繊細な和食とも合わせやすくなるというのもおすすめな理由。
「和食とウイスキーって合うの?」と思いますよね?
ですが、実はウイスキーの職人でも、春の魚である「鰆」を西京味噌で焼いた「鰆の西京焼き」と「山崎」の水割りが合う、
とオススメされているくらいなんです。
水割りによってほどよく引き伸ばされたウイスキーの甘みと、繊細な口当たりでお食事の味わいを際立たせて、楽しい晩酌を過ごしてみては?
・トワイスアップ

そう思われるかも知れません。
ですが、上記の2つよりも、一番手間がかからない飲み方です。
必要なのはたった2つ。
常温のウイスキーと、常温の水。
これだけ!
作り方は簡単。ウイスキーを先にグラスにそそぎ、常温の水をウイスキーと同量になるように、同じグラスに注ぐだけ。
そうすると、アルコールは半減し、だいたいアルコール度数20%前後になります。
実はこのアルコール度数が、一番香りや味わいがわかりやすくなる、と言われています。
その証拠に、ウイスキーメーカーでテイスティングや味の品質管理をする職人は、必ずストレートで飲むのに加えて、この「トワイスアップ」の飲み方を試します。
水によって引き出される本来のウイスキーの香りを評価するんですね。
一見、通向けな飲み方のように感じますが、ウイスキービギナーこそこの「トワイスアップ」を試してほしいです。
初めて飲むウイスキーが「どんな味なのかな?」と迷うときほど、このトワイスアップで本来の香りや味を引き出して、楽しく味わってみてください。
手軽に自宅で本格的にウイスキーが味わえますよ!!
まとめ ウイスキーの定義から楽しみ方まで紹介

と思われてしまうことも事実ですが、飲み方や楽しみ方をしれば、ウイスキーの魅力はぐんとつかみやすくなりますよ!
今回の内容で、「じゃあどんなウイスキーを飲もうかな・・・」と迷われた際には、ウイスキーそのもののレビューや紹介をしている記事もあります。
ぜひあわせて御覧くださいね。
これからの家飲みやウイスキーライフに活きれば幸いです。
おすすめ関連記事〜初心者向けのおすすめなウイスキーを知りたい方〜
→ とにかく失敗したくない!コスパがいいウイスキーを知りたい方はどうぞ!
・【買って失敗しない】2,000円代で本当においしいウイスキー5選
→ そこそこお金を出して飲める、おいしいウイスキーを探している方はぜひご覧ください。
・【彼女と飲むなら・記念日向け】プロが選ぶおすすめのウイスキー7選
→ 前後編にわたる内容で、彼女や大切な方の贈物、また一緒に飲むときにおすすめな銘柄をまとめています。
また遊びにいらしてくださいね。
せるじお